稲の箱施薬剤(箱剤)の散布
さて、田植えを行う2~3日前に、「箱施薬剤」を散布しましょう。 稲を虫や病気から守るため、田植えの前に「箱施薬剤」というものがあります。 これを稲の根から吸収させることで、虫や病気から稲体を守ることができます。事前に予防接種をするみたいなイメージですね。 種類もかなり多く存在し、効果についても「病気」に特化したものや、「虫を寄せ付けない」に特化したものなど、様々です。 地域に合った薬剤を選定し、散布していきましょう。 ほとんどのメーカーが出しているものは、荷姿が1kgで、苗箱1箱当たり50グラム入れましょう、となっています。 注意したいのは、少なく散布してしまったまま田植えをすることです。50グラムを下回って散布すると、十分な薬剤効果が得られず、虫や病気の影響が出やすくなりますので、ここはきちっと苗箱1箱当たり50グラム入れましょう。 私が散布の目安にしているのは、荷姿1kgで箱数20箱分ですので、20箱、40箱、60箱といったところに棒を立てて勘定して、1kgずつ入れています。50グラムずつ量って入れるのもありなんですが、箱の枚数が多いと終わらないので(汗)
播種と同時に箱剤が散布できる!?
最近は播種同時(種まき同時)で施薬が可能な箱剤が多くなってきました。 箱剤のパッケージの裏に書いてあります。 専用の機械があって、50gきっちり計って落としてくれるので、計算もしなくて良く作業は非常に楽ですが、通常より早く散布するため、薬剤の効果が前倒しで切れてしまう。といった欠点もあります。 苗箱で管理する期間が通常では25日前後が多いかと思いますが、それよりも長くかかる場合(35日前後)は、稲の収穫間際に防除を追加でするか、しないか微妙な判断になるかと思います。 地域に合った散布方法をチョイスしましょう。
田植え2~3日前に箱剤を散布する方については、苗が伸びていて薬剤を散布しても根元まで薬剤が届かないので、必ず 手 または 棒 などで薬剤の払い落としをするか、上から散水して、薬剤を根元へ落としてあげましょう。 おすすめは散水して薬剤を落とす、です。薬剤が水に溶けて苗箱の土に吸着し、そこから稲が薬の成分を吸収してくれるため、各段に効果が上がります。
近年の薬剤について、成分や薬剤の効果が長期間効くなど、高性能の半面、価格のについても1袋4000円前後~5000円くらいするので、なるべく効率の良い使い方をこころがけましょう!
薬剤の効果が長期間効く、と言いましたが、その期間についてですが、ここ近年で販売されているものについては、60日~80日くらいは効いているのかな~と感じます。
10年くらい前の水稲箱処理剤が倉庫から出てきたので、それを使ってみたんですが、中々効かなくて、防除回数が多くなってしまいました。気候の変動によって、虫や病気の特性や耐性も変わっていると思います。皆さん、昔の薬剤を発掘した場合は処分するのがおすすめですよ~。